無茶振りアイドル計画!について

https://shindanmaker.com/582320の診断の世界観について

遠い遠い…いややっぱりそんなには遠くないかもしれない未来のお話。

高度に成長した日本という国。
あらゆる技術や娯楽が生まれ、島国独自の様々な文化を繁栄させていた…
のも、つい100年ほど前の話である。
成長しすぎた文化は、ある日突然パッタリと途絶えてしまった。
娯楽は遊び尽くされ、人々は興味という興味を失い、「適度に」を求めるようになった。
適度に暮らせればいい。適度以上のものは必要ない。

まず変化が見られたのは富裕層だった。
富裕層と呼ばれる人々があらゆるものから興味を失い、その生活レベルをどんどん下げていき、
同時に物価もどんどん下がっていった。
すると、貧民層の生活レベルが上がったのだ。
国の生活レベルは全国民同程度のものになり、それはそのまま、下降の一途を辿った。

ごはんは白米。味噌汁と、焼き魚。これだけでも腹は膨れる。腹が満ちれば、それでいい。
仕事も適度に。稼ぎすぎずとも、生活はしていける。
衣住も生きる為に必要なもの。それ以上のものは求められなくなった。
趣味は、ない。

この国の職人は絶滅した。
専門職と呼ばれるような人々も、適度なものを作り、適度に金を稼ぎ、適度に生きるようになった。

この国の、文化は、死んだ。

毎日毎日、起きて、飯を食べる。仕事や学校に行き、帰って飯を食べ、寝る。
ただそれだけの生活を送り
テレビに映るのはニュースだけ。
携帯電話は電話を携帯するためのものでゲーム機能はいらない。
金を稼ぐことに価値がなくなり、競争もなくなり、抜け駆けもなくなり、結果犯罪もなくなった。
娯楽や愉悦は遠くへ消え去り、ただ、毎日生きるだけの、そんな
現代日本


あるとき、国一番の重役が病に倒れてしまった。
重役の代わりに出てきたのは、重役の一人娘。
見たこともないような奇抜な格好をしたこの小娘は、出てくるや否やこんなことを言い放った

「この国に足りないのは娯楽!
 心の余裕、心の豊かさよ!
 歌を聴き、踊り、楽しむことを思い出すの!
 そう、この国に足りないものは、アイドルよ!!

その翌日、こんな法が国中に発布された。

「全ての国民は健康的かつ文化的な生活を営むため、
 無作為に選出した国民をアイドルとして活動させ、文化復興の第一とする」

つまり、文化復興のために罪の無い国民を適当に選んで、アイドルに仕立て上げ晒し者にするというトンデモ法案である。
全く、どうなることなのやら…



というかんじの世界観でお送りするちょい未来架空日本の診断になります。

公式キャラこんなかんじ。


この二人もアイドルでユニットを組んでいます。(噛原的には組まされている、ですが)
ユニット名は「FiFTY(フィフティ)」


診断結果では不運にもアイドルに選ばれてしまった国民と、アイドルに影響されて文化を思い出しはじめたクリエーターが出ます。
協力して作品を作っていけたら楽しいかなと思います。

アイドルについて

国からの要請なので強制力があります。
今はほとんど使われていないものの”監獄”は誰もが知る怖い場所…ぶちこまれると聞くとみんな震えます。
半年間は強制アイドル期間となり、満期を迎えると続行か引退かを選択できます。
ユニットは組んでも組まなくても良し。
招集されたアイドル達が自分達でメンバーを見つけても良いですし、鈴空からユニットを言い渡されることもあるかもしれません。(という設定にすることは可能です)

アイドルに選ばれると国から以下の保証が出ます。
・寮の提供(事務所と同じ建物内に寮があり、一人1部屋が割り当てられる。住む住まないは自由。
・最低限の生活の保障(生活費
・活動費の負担(衣装代や舞台の用意、曲や番組の作成などは国側が手配
・特別報償(下記ランキングでの順位により

★ランキングについて
月に一度アイドルの人気ランキングが発表され、
上位に入ると特別報償に金一封がもらえます。
上位に入れないからと言ってクビになるということはありません。

★アイドルに選ばれたら
まず事務所に呼ばれ大体の説明を受けます。
レッスンは唯一娯楽を知る鈴空と、鈴空から直接指導を受けた噛原が行います。
舞台や衣装の相談も鈴空が請け負います。

アイドルは国からの要請なので強制力があり、現在仕事をしていたり学生をしていても、
アイドルとして活動していただきます。
ライブや収録、レッスンなどの日は休暇扱いとなり、特にペナルティはつきません。
一人抜けた程度で大きく仕事がずれ込む、などということはありませんし、
テストを少し抜けた程度で成績が大きく変わり将来に大きく響く、ということもありません。

高校までは義務教育で、学生は卒業までは通っていただきます。大学はありません。
仕事をしている人は、国からの保証で生活できなくもないので仕事は辞めても構いませんが
そもそもこの法案や娯楽文化が浸透していないため、
専業アイドルという選択肢に気付く人はほとんどいません。

国民の生活水準

ごはんは白米と魚・肉、サラダ、味噌汁程度のシンプルなもの。
無駄は最小限まで省かれ、見た目や味にあまりこだわりません。量も適量。動ける程度に動ければ良し。
家はキッチントイレ風呂、居間、寝室程度。
仕事は9時出社17時退社程度。
服はシンプルなものが多く、色味は少ない。少々地味め。
アクセサリーは存在するものの、あまり種類が多くはなく、つけている人も少ない。(ただし結婚指輪の文化は残ってる
本はほとんど廃れているが、新聞はある。中身はニュースと簡単な広告のみ。
休日の主な過ごし方は、新聞を読み、ニュースを見て、休み明けの仕事の予定の確認をする程度。
ぼーっとして過ごす人も多い。
これが国内の平均的な生活で、全ての国民は平均内の暮らしをしています。
社長や政務に携わる者も、普通の会社員と同程度の給料で同程度の暮らしです。

あまり感情の起伏はなく、簡単に言えば国民全員が軽い鬱状態だと思っていただければいいと思います。
毎日同じサイクルで同じことを繰り返し、生きるのに苦労はしないものの、心が死んでいる、それが普通です。
以前は高い数値を出していた平均寿命は55程度に下がり、死亡理由の半分は自殺です。
私達の言う娯楽や趣味といったものは無く、せいぜいニュースを見ることが唯一の娯楽だと言っていいでしょう。
文字で「娯楽」「歌」「踊り」程度は見たことがあっても、実際に触れたことがある人間はほとんど居ません。

法案の目的

鈴空がドルオタというのもあり”アイドル”に絞った法案になりましたが、
「文化に触れることで心を取り戻し、人間らしく生きられるようにする」という目的があります。
アイドルからはじまり、ゆくゆくは様々な文化へ発展できればいいと思っている様子。
国民は娯楽に触れたことがないため、はじめて触れる歌や音楽、ダンスに派手な衣装に動揺することでしょう。
しかし、人間であり、元は様々な文化を築いた日本人であることに変わりはなく、
娯楽に触れるうちにその血に染みついた何かに目覚めるはず、と鈴空は信じています。
これはアイドルとして選ばれた人々も、それを見に来た人々にも言えることで、
実質アイドルとして選ばれた人々は活気が戻り、
国民達にも笑顔が戻ってきているようです。

★ちなみに
重役の娘である鈴空は小さい頃から父親の仕事部屋に忍び込み、
国の資料として大量に残された文化の記録を見て育ちました。
よって、国で唯一娯楽に触れたことのある人間、となっています。

いろいろ書きましたが、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです!

作品を投稿する際はハッシュタグを使っていただけると嬉しいです(n´v`)っ#ムチャドル